泥棒は嘘吐きのはじまり



「逆に恭平は私のどこが好き?」



並木道の木の葉がざわざわと揺れる。

考えたこともない。馬鹿みたいな論。


適当に言っても、こいつは喜ぶのか。


「全部好き。」


「なにそれ(笑)」


お前も適当なくせに。バーカ。
やっぱ俺には愛情なんて皆無なんだって。いまわかったかも。


「今度さ、試合あるから見に来る?」

そういって俺はゴールもないのにシュートするみたく構えた。
うーん・・・と彼女は悩む