すべての講義を終え、素晴らしく鍛えられた体で俺は正門へと向かう。 「恭平!ばいばーい!」 すれ違う人々に無理矢理な笑顔で手を振る。 かなりずっと走っていたせいで、長く綺麗な髪の毛が汗でべっとり額にくっついてしまっている。 くそっ・・・ せっかくの『俺』が台無しじゃねぇか。 もっと爽やかに、もっと『恭平』を磨かなければ