泥棒は嘘吐きのはじまり




履き慣れない新品のバッシュに足を預け、少し乱れたフォームを気にしながら、フワッとボールを手放した。
同時にジャージのシャカシャカ音を耳が確認すると、次の瞬間には俺はガッツポーズを決めていた



ぱさっ・・・・・・



ダイナミックとは言えないシュートであったが、今日も無事に百回連続ボールを投げ込んでやった。


うん。絶好調だ俺。




再び鏡に目をやると、そこにはやはり完璧な自分がいて、『いい顔』を作る自分も存在した。


この顔の作り方は、誰に教わっただけでもなく、オリジナルの表情。


こればかりがいつも俺の表面上にプカプカと浮く。