過去に、バトラーという人物がこう語っている。
『真実を語るのは馬鹿でも出来る。だが、うまく嘘をつくにはそれなりに頭の働く人間でないと出来ない』
まさにその通りだと思った。
俺の周りの人間の全てが馬鹿だと言うわけではないが、あいつらの吐く嘘みたいな馬鹿話は全部紙切れみたいにペラペラだ。
それもとんでもなく透けている安物の紙切れ。
光の力を使わなくとも本音が嘘の向こう側に見えている。
やがて嘘を吐くのが下手だと解ると、普通は真実に頼るようになるが、周りの人間がそんな考えが及んでいるのかは定かではない。
それどころか、自分の虚実は見破られていませんという風に誇っているかもしれない。


