「じゃあ購買部で買ってくるから待ってて!」 やだ。 そう言うと、夏帆は俺の返事を待たずに長い髪を揺らして走り去っていった。 こんなぬるい嘘が通用するなんて、ほんとに大学生なのか。 まず大学生にしては脳天気すぎる。もっと自覚をもて。稚心をされ。 こういったくだらない嘘から、人を絶望させるような嘘までつくのが俺のやり方だ。 嘘は人を幸せにし、俺に人気を呼ぶ。 プラス要素しかない。だから全く悪気などないのだ。