『ごめんなさい、忘れてました』 「いやいや、いいんだよ。明日は定休で、明後日は通常通りだからね」 『はい』 このおじちゃんには、小学生の時からお世話になっている。 もちろんあの事は打ち明けていないけれど、ふいに僕を“男”扱いしてくれる時があったような。 だからかな。 このおじちゃんは大好きな人のうちの一人。 だから、 挨拶はしっかり。 『おじちゃん、さようなら』 「アハハ、かしこまって。はい、さようなら」