運よく微かな雪が降った
今年はホワイトクリスマス。
俺は僅かに降ったその雪を
楓と手を繋いで見ていた。
あの誕生日の日の翌日から
俺と楓は引き寄せあうように
お互いを求めた。
俺が楓に会いたいと
そう思うように
楓も俺に会いたいと
そう思ってくれた。
楓の授業が終わる頃
俺は毎日のように大学へ行って
そのまま色んな所へ出かけて。
電車に揺られて
冬の海を見に行ったり
歩き回って
いろんな店で買い物したり
急に思い立って
水族館へ出かけたり
おなかを空かせて
少し有名なお店に行ったり
目まぐるしく回る毎日は
ジェットコースターみたい。
そして今日はクリスマス。
手を繋いで買い物に出かけ
お互いのプレゼントを買った。
その帰りにケーキ屋に寄って
今度は2人で1つのケーキを選ぶ。