純愛のように清くない。 熱愛のように濃くもない。 ただ汚れているだけの 灰色の恋愛。 そんな恋愛をしながら 普通になんてなれる訳ないのに。 少し、保身に走りすぎた。 自分の身を案じすぎた。 人を巻き込みながら 不幸に向かって 何がしたいのだろう。 けれど今日も 俺は女のコと眠る。 「悠、おやすみのキスして?」 「んー」 灰色の恋愛をしながら。