矢野は美代先輩を 庇いたいから、そんな事 言ってるの? 「でも…俺は…」 「矢野っ!」 郁斗の言葉をかき消すように あたしは叫んだ。 「何、莉世」 「郁斗に何があったのか知らないけど、そんな話矢野には関係ないでしょ?もし美代先輩が矢野に協力してもらってるなら、あたしが美代先輩に文句言いにいく」 あたしはそう言って 矢野の制服の袖を引っ張る。 こんな矢野、もっと嫌いだ。 そんなあたしを見て フッと笑った矢野は、 あたしの頭を撫でてから 教室を出て行った。 重い空気になったよね、さっき。