イジワルなカテキョ ~その距離なくしてもいい?~


「うん」


大きく首を縦に振る陽菜子にオレの胸、超キュンキュンしまくってますけど。

でもそんな素振りはみせてやらないよ。
だって、オレもおまえ並に。
いや、おまえ以上に意地っ張りだからね。

頬から手を離し「ほらっ」と坊主の方へと陽菜子の背を押した。

頑張れよっていう心の声も一緒に添えて――


「そいつが舞台の上でぶっ倒れでもしたら、ただじゃおかないよ?」


言った瞬間、坊主の顔がものすっごく引きつったものになったけど、そんなことオレの知ったこっちゃない。

とにかく、今は預けてやるんだ、不本意だけど。

だからやりきれよ。

好きな女の前で体張れよ。
意地張れよ。

カッコいいとこ、見せてやれ!!


戻ってきたオレに大輔とその彼女が妙な視線を送ってくる。


「どうなったの?」

「さぁねぇ」


この後あの二人がどうするのか。

とりあえず、約束したからな。

見守ってやろうじゃない?


「御手並はいけーんってかんじ?」