『そうか。そんなら仕方ないな。それは会長の気持ちやさかい。あたしにはどうしようも出来へんわ』 出来へんことを可能にすることなんてあたしには出来へんしな。 これでええと思う。 『あたしは会長を許さへん』 『俺も中谷は許せない』 『せやけどあたしの気持ちは変わらへん』 『そうだね。俺もだな』 『会長が好きや』 『彗蓮が好きだ』 会場中、いや、多分校内中が唖然としていたと思う。 その中で唯一。 いつにも増して大笑いしてる百合の声だけが聞こえた。 「やっぱりあんた達最高だわ」