「終いや。全て。あんたとはもういられへん。関われへん。今を持って副会長を辞めさせてもらうわ。……短い間やったけどな」 世話になりました。 ありがとう。 さよなら。 と続く言葉を口にしようとしたけれど。 できなかった。 涙で、視界が霞んだ。 けど、会長の前でなんか泣きたくなくて。 ぎゅっと唇を噛んで堪えた。 これが夢ならいいなと、何度も何度も祈った。