―同情するんでもないし。むしろ叱ってくれた。そんなヤツは初めてだよ― あたしの胸の中でそう会長は呟いた。 …そんなん当たり前やんか。 あたしはあんたたちが〝かわいそう〟だなんて思えへんもん。 他のみんなと変わらんくらい…むしろそれ以上の〝家族〟があんたたちにはおるやんか。 それに…。 なんかほっとけんねん。 だって。 会長は。 あたしにとって、会長は…―。