とっておきの唄




卒業の門出、たくさんの感謝を胸に私たちは歩き慣れた卒業の門までの道のりを歩く。



一列に歩く私たちの両側にはもうすぐ思い出になってしまう人々の姿。


あの門をこえてしまったら、もう全部終わりなんだ・・・



立ち止まりたいよ・・・
まだ・・・私は・・・ここにいたい



門が近くなると、私の足はどんどんと力を失ってくる。



その向こう側には行きたくないと嘆く自分がいる