昼過ぎに部屋に帰ると、冷静に昨晩のことを思い出す。

23年、女として生きてきた

自慢することじゃないが、経験も少ない方じゃない

この先を予想するのは、さして難しくはなかった。


どちらかが飽きるまではドライな関係が続くんだろう。

そのうち自然と会うことも減って行く…

それならそれで

仕事で息のつまる日々の息抜きになるなら

別にそれでもかまわなかった。


手放したくないと思うほど気持ちが移っているわけじゃない。



きっと
“都合のイイ女”って奴なんだろう

だけど同時に彼は私にとって
“都合のイイ男”だった。