天使と着いた先は不思議な部屋でした。

真ん中にぽつんとテーブルとチェアーがあるだけで、至る所には、いろんな色のドアがありました。

「たぶんこのドアだね。」

天使はチョコ色のドアを開けると、中からチョコケーキを取りだしました。

「はい、これでいいかい?」

「うん!すごく美味しそう!あたしに持たせて?」

瞳をキラキラさせています。

「気をつけて持つんだよ。」

エリザベスが持ちやすいように、チョコケーキを箱に入れてやり、小さな手に渡して上げました。