「今日土曜日なのにお客さん私達の他に一人しかいないね」


カウンターと向き合う位置に座ってるミナミが指をさした。


チラッと振り返って指のさす方を見る。


まぁ、確かにね。


でも…


「まだ10時過ぎたばかりだから、これからでしょ」

「そっか、居酒屋と違うしね」

「そーゆーこと。」


納得したミナミはうんうんと頷いて辺りをキョロキョロ見回してる。