俺は最後のひと粒を受け取り、美奈子の方に差し出す。




「美奈子、ほら」




ジェスチャーで、口をあけてみせる。




美奈子は、不思議に思っているような顔をしながらも
素直に唇を上下にあけた。




ぽくっ




美奈子の口に、最後のひと粒をくわえさせた。




「一緒に食べるんだろ?」




俺は、じっと美奈子の目を突き刺すように見つめて言った。



そして






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