がさごそと帰り支度をする美奈子の背中を見つめ、
俺は腕を組みながら誰かの机に軽くもたれる。



「あっ・・・・・・!」



美奈子が、カバンをのぞきこみながら小さく驚きの声をあげた。



「どした?」



声をかけると
美奈子が振り向いてにこっと作り笑いをしてみせる。



美奈子の白い整列した歯が、可愛らしさを増幅させ
俺をどきっとさせる。




「翔ちゃん。最後のひと粒、残ってた・・・・・・!」



俺は、美奈子の方へ身体を前のめり




「まじでっ!?」




やっぱりチョコレート


すげー好き!


そして、美奈子も・・・・・・











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