-届くはずがない。 しばらく彼には 会いたくなかった。 また、好きに ならないように。 彼の笑顔に とりこにされそうだから。好きになっても 彼の心には 素敵な妻がいる。 心が重い。 自分が黒くて 何かがのしかかってる 気がする。 でも、それでも 彼とは話を一度でも したかった。 何かしなければ 何もおこらない。 真夏の朝、 どこかで期待しながら 彼が来る時間に 一人、いつもの場所で 待っていた。 でも、彼は来なかった。