いちご模様の赤い傘

そうか、雪だ。

真冬に舞う粉雪に、彼女はとても似ていた。

優しくて、懐かしくて、みんなを――俺を嬉しい気持ちにしてくれる。

真っ白ではないけど、キラキラ光る純粋な白。



君は幸せになったんだね。

君が大好きな、君にそっくりの少女と一緒に雪を見つめているだろうか。



俺はポケットに手を突っ込んで、空を舞う綺麗な粉雪を見つめる。

傘の分軽くなった鞄の中には、この寒さを乗り切るには十分すぎるほどの温かさが詰まっていた。

今日、この駅で降りて本当に良かった。

雪は当分止みそうになかった。