……やっぱり、いた。 庭には、寒いためか徹平しかいなかった。 そこで、久しぶりにみたんだ。 徹平の空手の型。 やっぱり、綺麗だと思った。 私のとは全然違う。 でも、なんだろう? ちょっとした、違和感を感じた。 今までみてきた型とは、何かが違った。 ふと、徹平が私に気がついて動きを止める。 「あぁ……優姫悪い。捜したか?」 「ううん、大丈夫。」 何となく、空気が張りつめている気がする。 「駄目だ。……全然集中出来ない。」