「ははは…なぁ〜にマジな顔してんだ。んなわけないだろ。俺だって清々してる」


「もぉ〜っマシャの奴ぅ」



ムカッときた久美子は地面に八つ当たり。それを見ていた司馬が肩に手を乗せて宥める。



「まぁまぁ久美ちゃん。怒らなくても、あれでも萩原さんなりの別れの挨拶なんだから」


「司馬チャン…そーだよね(あぁこれからはマシャにいいとこを邪魔されずに済む)」


「それじゃーな」



雅也は待たせていたタクシーに乗り込み、空港へ行ったのだった。



この場に現れなかった百合は
直接空港で見送ったようだ。


2週間前のあの夜
雅也は百合の所へ行って伝えたかった事を言いに行ったのだ。





10話(最終話)終わり


《完結です》