「やーだぁ〜三沢さんだなんて、私の事は久美ちゃんって呼んで下さい」


「く、久美ちゃん!?」


「はい。私は司馬先生の事、何て呼べばいいですか?」


「何でもいいけど」


「じゃあ…司馬チャンって呼んじゃお」


「いいけど」


「だったら僕も祐ちゃんって呼んでよ」



佐藤まで、そう言ってきたが
久美子は笑顔で断る。



「先生はダメです」


「そうかい。ちょっと悲しいな」


「はいはい、そこまで。用がないなら帰りなさい」



「やっだよぉ〜これから知り合いのお見舞いに行くんだもん。だから今日ここに来たんだよ」


「見舞いって誰?」


「山田さん」


「山田?」


「主任あの人ですよ。※アッペで入院してた患者」※盲腸