「ねぇねぇ〜見て、海に行ったらこんなに焼けちゃった」


「海か…いいな」


「だったら来年は、一緒に行こうね。あ、司馬チャン…後ろにいる人って誰?」



久美子は司馬の
後ろにいる人を指差す。



「ああ。コイツ、俺の弟だよ。当直だったから着替え持って来てもらったんだ」


「そ〜弟さんがいたんだぁ。初めまして私、三沢久美子です」



しかし…。



「いや、俺と久美子ちゃんは初めましてじゃないぜ」


「え……」


「もう忘れた!?ひでぇな」



なんと司馬の弟は海で久美子に声を掛けて来た、和裄だった。