「ねぇ俺達と遊ばない?女の子いなくて、つまらなかったんだよ」


まさしくナンパである。
久美子は乗り気ではなかったが
女友達があっさり彼らに
ついて行ったので仕方なく
久美子も行く事にした。


あっさりついて行くなんて危ないと心の中で、はしゃいでいる女友達を見て久美子は思っていると
突然、肩に誰かの手が触れた。


「だ、誰!?」


「ごめん。驚かせて」



男は久美子の肩から手を離す。



「……?」


「俺はアイツらのダチで和裄-カズユキ-っていうんだ。君は?」


「私は久美子。三沢久美子」


「久美子ちゃんか…よろしく。にしても、可愛いなぁ。めっちゃスタイル良いからそのビキニも似合うね」



笑顔で喋る和裄の印象は
爽やかな感じで良い人そう。



「ありがとう。ところで私の友達と一緒に居る人達って」


「みんな同じ大学…ていうか高校からツルんでる仲間」


「そうなんだ」


「久美子ちゃんってさ、どこのガッコ?女子校?」


「ううん。霞ノ西-カスミノニシ-高校」


「マジ!?久美子ちゃん、俺達の後輩じゃん」



時間を忘れて、久美子と今日会った和裄は意気投合して楽しく話をしていたのだった。