「お前は司馬が好きじゃなかったのか?なのにいきなり付き合ってくれって言われたぐらいで、あっさりOKすんのかよ」


「だって…」


「お前の司馬への気持ちは、その程度のものだったわけか。久美子は簡単に諦めない女だと思ってたのに、がっかりだな」


「…マシャに…マシャは私の気持ちなんか分からないくせに勝手な事言わないでよ!すっごく好きで好きで仕方ないのに結局相手に振り向いてもらえない。毎日辛くて泣きたくなる気持ちと…」


「分かんねーな。振り向いてもらえないなら、もう一度ちゃんと」


「そんな風に言わなくてもいいじゃない。マシャのバカっ大嫌い」



怒って久美子が立ち上がった瞬間主任の佐藤が雅也を探しにやって来た。



「萩原ここに居たのか………ってあれぇ?久美子ちゃんも」


「あ…先生」


「よっ相変わらず君は可愛いね。それにしても久し振りだな。さては僕が恋しくて会いに来てくれたのかい?」


「アハハ…そうかな」