5分遅れて全員が揃った合コン。久美子は訳が分からず友達の後ろに隠れていた。
すると友達はこう言う。



「この子、私の友達の久美子。急遽連れて来たんだ。ねぇ誰かこの子を元気づけてあげてよ」


「分かった。じゃ俺が話聞いてやるよ」



手をあげてこちらに近寄って来た一人のイケメン男子を久美子は、冷めたように見つめた。



「………」


「何かあったの?」


「べ、別に…」


「きっと嫌な事や辛い事があったんだろ?久美子ちゃん」


(「辛い事か…そうかも。あんな辛い恋って今までした事ないし…もうこうなったら……新しい恋でもして……」)


「久美子ちゃん?」


(「この人、結構カッコイイな」)


「おーい。久美子ちゃん?」


「え?何?」


「これからどっか行かない?お茶するのもいいしゲーセンでも…」


「じゃゲーセン連れてって」


「いいぜ。だったらさっそく行こう!じゃ久美子ちゃん連れてくからヨロシク」