「ちょ、ちょっと待って…」


「………」


「急にそんな事言われても」


「急にじゃないよ。ずっとずっと司馬チャンに好きだよっていうメッセージ送っていたの。誕生日の日もそうだよ」


「誕生日?(あの日何かあったっけ…?)」


「司馬チャン?(やっぱり鈍感)」


「……あ、あのさ…久美ちゃん」


「いいよ。もういい……」


「だけど…」


「いいって言ってるでしょ。司馬チャンが私の気持ちに気付いてくれなくても、私はずっと司馬チャンが好きだよ」


「………」



久美子はその場所から
走ら去ってゆく。



「く…久美ちゃん……」