「お前が決めろ、蓮」
その言葉に、戸惑う蓮。
右か、左か……確率は、半分。
ハズレを選べば、死亡。しかも、壁に挟まれて……
想像しただけで吐き気がした。
「……右だ!右へ行く!」
直感で右を選ぶ蓮。
その決断を了解した拓馬は、急いで左の通路へと泳ぎだした。
その後に、戸惑いながらも水を割って右の通路へと体を運ぶ蓮。
「ぐっ……ぐっ……ぐっ……」
腹に入れた力が、くいしばった歯の隙間から声にならない声で漏れる。
後ろを見ると、壁がどんどん近づいてきている。
恐怖しながら、必死に泳ぐ蓮。
長い。その道の長さが、蓮に少しだけ安心感を与えた。
ハズレの道なら、すぐに行き止まりになっていてもおかしくない。
かと言って、当たりの道とも限らない。
心臓が痛いくらい鳴る。唇が麻痺したように痺れ、手足もカチカチに固まっているような感じだ。
それでも、蓮は泳ぐ手を緩めなかった。
頼む……頼む……頼む……
頭には、それだけが浮かんでいた。
こんなところでは、死ねない。城で、二葉が待っている。
1分近く泳いだときだった。
前方に、大きな緑の透明な字が浮いている。
近づくにつれ、それがはっきりとしてきた。
『正解』
その文字を見て、嬉しすぎて涙が溢れ出した。
とりあえず、助かったのだ。
「やった……」
思わず、声が漏れた。溢れる笑顔。
それは、たった5秒で崩れ去った。
その言葉に、戸惑う蓮。
右か、左か……確率は、半分。
ハズレを選べば、死亡。しかも、壁に挟まれて……
想像しただけで吐き気がした。
「……右だ!右へ行く!」
直感で右を選ぶ蓮。
その決断を了解した拓馬は、急いで左の通路へと泳ぎだした。
その後に、戸惑いながらも水を割って右の通路へと体を運ぶ蓮。
「ぐっ……ぐっ……ぐっ……」
腹に入れた力が、くいしばった歯の隙間から声にならない声で漏れる。
後ろを見ると、壁がどんどん近づいてきている。
恐怖しながら、必死に泳ぐ蓮。
長い。その道の長さが、蓮に少しだけ安心感を与えた。
ハズレの道なら、すぐに行き止まりになっていてもおかしくない。
かと言って、当たりの道とも限らない。
心臓が痛いくらい鳴る。唇が麻痺したように痺れ、手足もカチカチに固まっているような感じだ。
それでも、蓮は泳ぐ手を緩めなかった。
頼む……頼む……頼む……
頭には、それだけが浮かんでいた。
こんなところでは、死ねない。城で、二葉が待っている。
1分近く泳いだときだった。
前方に、大きな緑の透明な字が浮いている。
近づくにつれ、それがはっきりとしてきた。
『正解』
その文字を見て、嬉しすぎて涙が溢れ出した。
とりあえず、助かったのだ。
「やった……」
思わず、声が漏れた。溢れる笑顔。
それは、たった5秒で崩れ去った。


