三人は頂上に着くと同時に、その場に寝転がった。
「ハァ、ハァ……」
全員が荒れた息をゆっくりと整える。
二葉のHP、12。蓮は立ち上がると、服のホコリをパンパンと掃った。
頂上から見える地上は、見渡す限り緑の草原。
どこまでも続いていて、まるで終わりがないようだ。
「よしっ、行こう。時間がねぇ。直樹、毒消し草はどこだよ?」
「あぁ、その小屋の中にあるはずだ」
直樹の言葉に、さっそく蓮が小屋の扉を開ける。
部屋は灰色の壁で、何もない15畳程度の空間だ。
向かいの壁に扉が一つだけあり、真ん中にポツンと赤い草が置いてある。
「あれだな」
蓮が小屋に入ろうとした、そのときだった。
「待て!」
突然の直樹の叫びに、蓮は足を止めた。
「何だよ?」
振り返り、直樹に聞く蓮。
「入るんじゃねぇ」
その直樹の意外な言葉を、不思議に思う蓮と二葉。
「は?何でだよ?」
眉をしかめ、直樹に聞く蓮。
「小屋の中に入ったら、二度と出れなくなるらしい」
俯き、申し訳なさそうに言う直樹。
「ハァ、ハァ……」
全員が荒れた息をゆっくりと整える。
二葉のHP、12。蓮は立ち上がると、服のホコリをパンパンと掃った。
頂上から見える地上は、見渡す限り緑の草原。
どこまでも続いていて、まるで終わりがないようだ。
「よしっ、行こう。時間がねぇ。直樹、毒消し草はどこだよ?」
「あぁ、その小屋の中にあるはずだ」
直樹の言葉に、さっそく蓮が小屋の扉を開ける。
部屋は灰色の壁で、何もない15畳程度の空間だ。
向かいの壁に扉が一つだけあり、真ん中にポツンと赤い草が置いてある。
「あれだな」
蓮が小屋に入ろうとした、そのときだった。
「待て!」
突然の直樹の叫びに、蓮は足を止めた。
「何だよ?」
振り返り、直樹に聞く蓮。
「入るんじゃねぇ」
その直樹の意外な言葉を、不思議に思う蓮と二葉。
「は?何でだよ?」
眉をしかめ、直樹に聞く蓮。
「小屋の中に入ったら、二度と出れなくなるらしい」
俯き、申し訳なさそうに言う直樹。