現実アクションゲーム

「私は飯田二葉」


二葉は黒髪のロングで、活発そうな女の子だ。年は、おそらく20代前半だろう。綺麗な顔立ちをしている。


二葉の頭上にもHPの表示があって、帯剣をしている。蓮や健二と同じだ。


「とにかく、行くぞ」


蓮の声と同時に、恐る恐るレンガに乗ってみる三人。


まさか……乗れないわけ、ないよな……


「よし……行ける!」


乗れることを確認すると、蓮は再び後ろを見た。


相変わらず、遠くの方でゾッとする光景が広がる。


ガイコツが人々を切り倒し、暴れている。


まだ、こちらには気づいていない。そのときだった。


「あ……」


思わず、蓮から声が漏れる。


ガイコツと、目が合ってしまった……


「うわぁあ!」


蓮は声を上げると、急いで次のレンガへと飛び移った。それに続く、健二と二葉。


レンガの間隔は、だいたい80センチずつに等間隔だ。余裕で渡れる。


足場は狭いが、それでも余裕で渡れる……はずだった。


それは、3個目のレンガに差し掛かったときに起こった。


「うっ……」


思わず、地割れの底が蓮の目に入る。暗い。全く底は見えず、深い闇が広がる。


もし落ちたらと思うと、三人の足がすくむ。