曲がる度に、心臓が鳴る。
もし行き止まりだったらと思うと、気が気ではない。
撒くのが先か、行き止まりが先か……
幸運なことに、二葉の行った道には行き止まりはなかった。
振り返ると、すでにガイコツの姿はなかった。
どうやら、勝ったようだ。
「……」
だが、まだ油断はできない。
近くに、まだ必ずいるはずだ。
さっき、突然背後を取られた。音はなかった。
つまり、ある程度気配を消せると言うことだ。
キョロキョロと辺りを確認する二人。
乱れる息を精一杯殺しながら、再びゆっくりと歩き出した。
頭上を見ると、残り時間は7分を切っていた。焦りを感じる蓮。
こんな状況では、適当に進めない。
かと言って、当たりの道もわからない。
そのとき、第二の絶望を目の当たりにした。
「嘘だろ……」
先に見えたのは、スタート地点だった。戻ってきた……
全身から力が抜け、ヒザをつく蓮。
今何が起こっているかわからず、頭を両手で覆った。
もう無理……5分も経ったのに、まだスタート地点。
叫びたい。だが、ガイコツに気づかれる……
「行こう、蓮君」
その言葉に、蓮は二葉を見た。二葉の目は、まだ諦めていなかった。
俺は、何をやってるんだ。女の子に、勇気をもらってばっかで……
体が熱い。自分に、とてつもなく腹が立った。
蓮は立ち上がると、早歩きで別の道に入った。二葉も、それに続く。
もし行き止まりだったらと思うと、気が気ではない。
撒くのが先か、行き止まりが先か……
幸運なことに、二葉の行った道には行き止まりはなかった。
振り返ると、すでにガイコツの姿はなかった。
どうやら、勝ったようだ。
「……」
だが、まだ油断はできない。
近くに、まだ必ずいるはずだ。
さっき、突然背後を取られた。音はなかった。
つまり、ある程度気配を消せると言うことだ。
キョロキョロと辺りを確認する二人。
乱れる息を精一杯殺しながら、再びゆっくりと歩き出した。
頭上を見ると、残り時間は7分を切っていた。焦りを感じる蓮。
こんな状況では、適当に進めない。
かと言って、当たりの道もわからない。
そのとき、第二の絶望を目の当たりにした。
「嘘だろ……」
先に見えたのは、スタート地点だった。戻ってきた……
全身から力が抜け、ヒザをつく蓮。
今何が起こっているかわからず、頭を両手で覆った。
もう無理……5分も経ったのに、まだスタート地点。
叫びたい。だが、ガイコツに気づかれる……
「行こう、蓮君」
その言葉に、蓮は二葉を見た。二葉の目は、まだ諦めていなかった。
俺は、何をやってるんだ。女の子に、勇気をもらってばっかで……
体が熱い。自分に、とてつもなく腹が立った。
蓮は立ち上がると、早歩きで別の道に入った。二葉も、それに続く。


