バイクも車も急には止まれない。スピードをだしていたなら、尚更だ。 それを急にブレーキをかけたものだから、自分の体重だけでなく、バイクの重さも左足全てに負担をかけたにちがいない。 『乗れねえだろ…。借りるぞ。』 そう言ってリンを後ろに乗せて、バイクに跨った。 免許はある、と言ってエンジンをかけた。