『ちょ、リン!起きろ!お願いだから!』


「ふぁん?」


あーそんな、目をゴシゴシ擦っちゃ…可愛い。


じゃなかった!


『俺、大学からいきなり呼び出しでたんだ!悪いんだけど、今日はここまで。振替は追って連絡するから。』


そう言って、まだ寝ぼけ眼のリンを残して俺はマンションをでた。


でなければならなかった。


俺は大学には行かずに、自宅のアパートに逃げるように帰った。