「好き…」 時が止まった。 な、何だって…。 寝返って顔がコチラをむいている。 (な、なんなんだ。その幸せそうな顔は…。) ツンツンした態度から考えられない、緩んだ顔。元々、綺麗な顔つきで好みの顔だったので、これは反則だ。 見てしまうのは、その顔から言葉を発する箇所。 白い歯が時より見えるほど、うっすらと上唇と下唇が離れているのが見える。