これ、と写真の部分を指差した。 そこには長い髪を綺麗に束ねた、どこか見慣れたような顔の女性が…。 『あの…。リンさん…もしかしてですが…』 「母親」 見慣れたよりも、目の前の人物に目元がそっくりだった。 俺は全てを理解した。どうして学校を行かなくても文句をいわれないか。 写真の下に理事長と書かれていたから。