暴れまくったせいで一度落としかけた。勿論、わざとではない。 その反動か、リンの両腕が俺の首に回されたかと思うと、顔を首筋につけてギュッと抱きついてきたのだ。 願ってもない、嬉しいシチュエーション。 「し、しかも…。 あの抱き方…僕は子どもじゃない!」 『抱き方?お姫さま抱っこのことか?』 リンの顔が赤く爆発した。