「気になるじゃんか。」


「気にしないで。」



なんだよ、とまた小さく呟いて、村井は前を向いた。



その背中から拗ねていることが容易に窺える。



ホント、可愛い。



私は頬を緩ませたまま、授業を終えた。







余談だけど、ノートを渡した時の村井の笑顔はまるで太陽みたいで、私の胸は盛大に音を立てた。