クスッと思わず声が漏れる。



不思議そうに私を見つめる村井。



気付かなかったふりをした。



友莉はチラチラと私を窺っている。



こっちには気付いてないと思われるのが癪だったので、ニッコリ笑い返してやった。










この授業が終わった直後、友莉はすぐ席を立った。



どうせ、友達に言いふらすんだろう。



別にかまわない。



私が悪い事をしたんじゃない。



先生に言いつけられたって、やり込める自信はある。



何度も言うように、やんちゃ坊主に紛れて育った。



反論するのも慣れたものだし、凄むのにも自信がある。



ドアのところから恨みがましく睨んでいる友莉に、口を吊り上げて笑ってやった。



嫌がらせするんならやってみな。