「そういえば、昨日私立の合格発表だったんだよね?」
「う、うん。」
きた。
「今年は受けた人少なかったらしいよ。」
「へぇ。」
「なんかねぇ…。」
友莉はペラペラとどこから仕入れてきたのか、受験者情報を喋りたくった。
その情報収集能力には感服する。
と、むくりと村井が起き上がった。
「あ…。」
話題を変えようと友莉を振り向こうとすると、村井は手でとめた。
「いいよ、気遣わなくて。」
「ん。」
「お前、どうだった?」
「…ぎりぎり受かったよ。」
順位なんかわからないから、ぎりぎりかどうかもわからないが、私は言った。
「さすが。」
そろそろ、村井の表情もいつも通りに戻りかけていた。
よかった。
と胸を撫で下ろした刹那、友莉が要らぬ事を口にした。
「ね、悠士くんはどうだったぁ?」
訊くなよ…。
朝からの村井見てればわかるじゃん。
「う、うん。」
きた。
「今年は受けた人少なかったらしいよ。」
「へぇ。」
「なんかねぇ…。」
友莉はペラペラとどこから仕入れてきたのか、受験者情報を喋りたくった。
その情報収集能力には感服する。
と、むくりと村井が起き上がった。
「あ…。」
話題を変えようと友莉を振り向こうとすると、村井は手でとめた。
「いいよ、気遣わなくて。」
「ん。」
「お前、どうだった?」
「…ぎりぎり受かったよ。」
順位なんかわからないから、ぎりぎりかどうかもわからないが、私は言った。
「さすが。」
そろそろ、村井の表情もいつも通りに戻りかけていた。
よかった。
と胸を撫で下ろした刹那、友莉が要らぬ事を口にした。
「ね、悠士くんはどうだったぁ?」
訊くなよ…。
朝からの村井見てればわかるじゃん。


