【短編】中学3年生〜受験と卒業〜

「ダメ。
私、もう疲れた。」



お昼の時間、小百合が首を振った。



「雰囲気だけで無理だもん。」


「わかる。
私もなんか嫌。
今もちょっと…。」



チラッと隣を見る。



みんな、黙々と食べていた。



何でかわからない。



どうして、食事中も無言?



少しくらい喋り声が聞こえてもいいはずなのに、全くない。



「受験中は普通こうなのかな?」


「いや…。」



言って私は後ろを見た。



「じゃんけんぽん!
よっし、そのウィンナー頂戴。」


「はぁ?
なんでメインを取ってくよ。」


「だって勝ったもん。」



村井と田中さんが弁当の攻防をしている真っ最中だった。



「あんなんいるし…。」


「だよねぇ。」



私と小百合はあの3人ほど騒がず、いつも通り食べた。










空気は変わらないまま、この受験は終わった。