私は眠い目を擦り、窓の外を眺めた。



受験会場に早めに着くため、今朝は5時半起きだった。



私の仲の良いグループには併願で受験する人がいない。



独りで迷わず行けるか心配だったため、一本早いバスに乗った。



まだ早いせいか、バスは空いている。



通路に立っている人も、余裕のある間隔だ。



詰んでいる時は酸素の取り合いとまで聞いていたので、私としては一安心。



バスは順調に走って、予定時間よりもかなり早くに高校に到着した。