ーーーーー………。
学校が始まって、すぐに席替えをした。
黒板が見えやすい所がいいなぁとか思いつつ、黒板に書き出された表を眺める。
私は…、一番窓際の席だ。
前から三番目。
あれで一番後ろだったら言うことないのに。
この季節、窓際は冷える。
ても、天気がいい日は日差しが差し込んで暖かいのだ。
席は決まった。
次に気になるのは周りの友達だ。
私の場合、自分の左側は誰もいないので、右側にいい人が来るように祈る。
前 村井
後ろ 田中さん
横 ノーコメントで
…どうだ、この運のなさ。
斜めもいい人いないし。
今の席に後ろ髪を引かれつつ、机を移動した。
無事に机を動かし終わり、ほうっと息をつくと、バンッと手が机に置かれた。
「何よ。」
うんざり、といった感じで見上げる。
「またお前と近いのかよ。」
「こっちのセリフ。」