村井は本当に困った顔で、窺っている。
「怒ってんの?」
「別に。」
「それ、怒った声じゃん。」
途方に暮れたように、脱力する。
「村井が当てたわけじゃないじゃん。」
「でも俺も一緒にやってたしさぁ。」
「そんな謝るなら最初からやらなきゃいいじゃん。」
「だって、楽しくてさぁ。」
なんだか子どものやり取りだ。
「もういいよ。」
「やった。」
急にシャキッとした村井に少しムッときて、私は一言付け加えた。
「もし今度やったら…。」
村井は続きを待っている。
私は敢えてそのまま黙った。
「え、何?」
「…。」
「何!?
何すんだよ!?」
焦れ、独りで焦ってろ。
近所に住んでいる年の近いいとこ兄弟に揉まれて育ったせいで、どうも性格が曲がったようで。
母親が望む「女の子」から少し外れた「男んなの子」になった。
「怒ってんの?」
「別に。」
「それ、怒った声じゃん。」
途方に暮れたように、脱力する。
「村井が当てたわけじゃないじゃん。」
「でも俺も一緒にやってたしさぁ。」
「そんな謝るなら最初からやらなきゃいいじゃん。」
「だって、楽しくてさぁ。」
なんだか子どものやり取りだ。
「もういいよ。」
「やった。」
急にシャキッとした村井に少しムッときて、私は一言付け加えた。
「もし今度やったら…。」
村井は続きを待っている。
私は敢えてそのまま黙った。
「え、何?」
「…。」
「何!?
何すんだよ!?」
焦れ、独りで焦ってろ。
近所に住んでいる年の近いいとこ兄弟に揉まれて育ったせいで、どうも性格が曲がったようで。
母親が望む「女の子」から少し外れた「男んなの子」になった。


