へ??。あの…今私何かおかしい事を聞いた気が…。
冗談なんですけど…。ちょッ、ま・まじですかぁ???。
龍弥がおかしな事言ってますけど!!。
そんな事を考えながらドタバタドタバタと足音を立てて走った。
『ンだよ…。言っちゃ悪りーかよ…。』



はぁ、はぁ、どのくらい走っただろうか。
息が切れるほど走った。気がつくと家に着いていた。
Yシャツなんて汗でビショビショだ。
「うわぁ…汗でビショビショだよぉ…。」
そう言いながら"ただいまー"と1声告げ靴を脱ぎ
部屋へ行った。そして、着替えてお風呂へ入った。
私…龍弥のあの言葉が気になる…。
やっぱり…気になる。電話…しようかな??。
<<もしもし。>>
出たぁ…気が付けば龍弥に電話していた。
「あッ・華那です…。」
<<知ってる。どうしたの??。>>
「どうしても…知りたくて。」
<<何が??。>>
「りゅ・龍弥が言ってた事が…気になって…。」
あぁ…言っちゃったよ…。めっちゃ気まずいし怖いし。
<<…俺が言ってた事??。>>
駄目だ…直接聞かないと…。電話じゃ駄目だ。
「やっぱ明日言う。とにかく明日迎えに来て。」
<<命令かよ…分かったよ。>>
「…ごめん。おやすみ。」
<<謝んな。おやすみ…華那。>>

そう言い電話を切った。
龍弥が"華那…"って言う呟く声が好き。
何でだろうか、最近龍弥の事ばかり考えてる…。
どうしてだろう。ただ龍弥に傍に居て欲しいだけ。そんな
欲望が強くなって行く…。
龍弥が他の人と話すのなんて嫌だ。取られるのも嫌だ。
惚れる女子達も嫌だ。誰かの物になるのも嫌だ…。
どんな女子よりも私の方が龍弥を知っている。
私…龍弥の事が好きなんだ…。