…そういや、あれから隣の部屋に人がいる気配を感じなくなった。 まるで嵐が過ぎ去った後のような… いや、もしかしたら、嵐の前の静けさなのかもしれない。 本を読むのに没頭していたら、目の端で何かが光るのを確認した。 机に置いてあった俺の携帯。 図書館だから、音もバイブも出さない設定にしている。 携帯を開くと、徹司からメールが来ていた。