思わず身震いしそうな腕をかばいながら、開け放たれたベランダの窓の外向かって、うちは思い切りおらんだ。 すると。 ソイツはキョトンとした顔でうちを見つめてきた。 頭のてっぺんからつま先まで、ごっつい不思議な顔で見たと思たら… メガネを光らせながらこう言うた。 「…君こそ誰?ここ、俺の家なんだけど」 …はぁ!? 何言うとるんや、コイツ!?