「あの…、香織とは友人、なんですよね?彼氏ではなく…」 ものすごく言いづらそうにしながら、中村さんがブラックのコーヒーを飲む俺に尋ねてきた。 「ええ。付き合っていません」 なんだ、この人。 香織の保護者みたいな人だな…。 まあ、俺も東京での香織の保護者みたいなもんだろうけど…。 「俺のこと、香織から聞いてます?香織とは幼なじみ…っちゅうか、昔からよー遊んでて……」 「はい。香織さんの家族の事情とか、全部聞いています」 俺がそう言ったら、中村さんの身体が少しだけビクッと動いた。