すぐに冬休みがやってきた。 それでも香織は大阪に帰ることなく、新しく始めたスーパーのレジ打ちのバイトにいそしんでいた。 たまに俺の家までやってきて、余りものの惣菜を置いていくこともあった。 それでも俺と香織の関係はずっと変わらないまま。 ただの仲の良い隣人のまま――。 年の暮れが近づいたある日。 それは突然やってきた。